不眠症とは
「寝つきが悪い」「夜中や早朝に目が覚める」「熟睡感が無い」
こうした睡眠トラブルのために、日常生活に支障をきたす状態になり、慢性的に続くようなら、それは不眠症かも知れません。
客観的に何時間眠っていようと、本人が安眠・快眠できないと自覚する状態が続けば、「不眠症」と診断されることになります。
このような症状はありませんか?
- 眠れない
- 突然目が覚める
- 眠りが浅い
根本的な原因を探ることも重要
不眠症は、うつ病など他の精神疾患の症状の一つとして現れてくるケースが少なくなく、慢性的な不眠症では、30~50%は何らかの精神疾患を持っていると言われます。
したがって、単に睡眠薬で解決するだけでなく、併せて根本的な原因を探ることも重要です。
不眠症の種類
不眠症は、眠れない時間帯を基準として、下記のように入眠障害・中途覚醒・熟眠障害・早朝覚醒の4つに分けられます。
入眠障害
寝つきが悪く、心配事やストレスなどによって起こりやすくなります。
ただし、一度寝ついてしまえば、多くは朝まで眠れます。一番よく見受けられるタイプの不眠です。
中途覚醒
寝つきは良いものの、寝ている途中にトイレなどで起きてしまうと、その後眠れなくなってしまい、そのために熟睡感が得られないタイプです。
熟眠障害
十分な睡眠時間をとっていても眠りが浅く、目覚めたときに”熟睡感”が乏しいタイプです。
高齢者や神経質な人に多く見られます。
早期覚醒
寝つきは良く、すぐに眠れるものの、朝早く目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまうタイプです。
うつ病の患者さんや高齢者に多く見られます。
不眠症の治療
不眠症の治療は、原因に応じた適切な対応が重要です。
まず睡眠衛生指導を行い、生活習慣の改善を図ります。
必要に応じて睡眠制限法や刺激制御法などの技法を用いて睡眠の質を向上させます。
薬物療法が必要な場合は、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬やメラトニン受容体作動薬を中心に、患者の状態に応じて慎重に選択します。
良質な睡眠を取り戻すことを目指し、生活リズムを整えていくことが大切です。
上記症状でお悩みの方は、一度専門医を受診なさるよう、お勧めいたします。